末期がんや難病などの重い病気と向き合う患者をケアするホスピス型住宅が、宮城県大崎市にオープンします。在宅ケア推進の流れの中、全国的にも需要が高まっています。

 大崎市古川栄町に24日オープンするReHOPE大崎古川が公開されました。

 末期がんや神経難病を抱える患者が入居できるホスピス型住宅で、全部で37の個室が用意されています。

 中島秀太記者「入居スペースの壁紙やフローリングは、住宅のようで安心感を覚えます。人工呼吸器や介護ベッドは、入居者の状態に合わせてレンタルできます」

 看護師と介護士が24時間態勢で常駐し、一般的な介護施設では難しい人工呼吸器の操作やたんの吸引など、医療的なケアにも対応できるということです。

 横になったまま入浴できる設備や、様々ななリハビリができるスペースなども整っています。

 運営会社の調べによりますと、ホスピス型住宅は2024年末時点で全国に220施設あり、この5年で約3倍に急増しているということです。

 宮城県では、仙台市に2022年と2023年にそれぞれ開設された2カ所に続き3カ所です。

 ホスピス型住宅が増えている背景には、国が在宅ケアを進めるなかで、終末期患者の受け皿となる施設の需要が高まっていることが考えられます。

 ReHOPE大崎古川佐々木大輔施設長「医療を受けながら生活しなければならない方が多数いるので、不安無く生活できるように貢献していきたいと思っております」

 ReHOPE大崎古川では、21日と22日に内覧会が行われるということです。