宮城県大郷町が進めるスポーツパーク構想について、4日に始まった町議会3月定例会で町長は改めて計画を推し進める方針を強調しました。住民が議会解散の賛否を問うため提出した署名は、7日にも有効数が確定する見通しです。

 大郷町のスマートスポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した粕川地区にサッカー場と宿泊施設を整備します。町議会は運営会社の財務状況などを理由に、これまで2度にわたって関連予算案を否決しています。

 議員「構想の事業変更することはできないのか。できないのであれば新たに国・県の承認を受けて、約20ヘクタールの土地を利用した新事業を考えてはどうなのか」

 建設費の増加などで町の負担が1億円ほど増える見通しですが、田中学町長は改めて計画を推し進める考えを強調しました。

 田中学大郷町長「アンケートの結果では、回答者の半数を超える町民の皆さんから構想推進に賛成の意向を示されております。構想の実現に向け邁進してまいります」

 計画をめぐっては、計画に賛同する町民が議会解散の賛否を問う住民投票をするため、有権者の3分の1以上の署名を町の選挙管理委員会に提出しています。有効署名数は7日にも確定する見通しで、3分の1を上回れば4月下旬にも住民投票が行われることになります。