地下鉄サリン事件から30年となるのを前に、事件で夫を亡くした高橋シズヱさんらが被害者の救済などを求める要望書を鈴木法務大臣に提出しました。

地下鉄サリン事件被害者の会代表　高橋シズヱさん 「被害者、遺族らへの配当救済を一刻も早く実現すること、合わせて国がアレフからこれを回収し、アレフの経済的基盤を失わせること」

　12日午後、高橋さんら6人はオウム真理教の後継団体「アレフ」の債権を国が回収することなどを求めた要望書を鈴木法務大臣に提出しました。

　「アレフ」を巡っては、被害者らへの賠償として約10億2500万円の支払い命令が最高裁で確定していますが、支払われていません。

　鈴木大臣は「再び悲惨なテロを起こさないために、きょう頂いた要望をしっかりと受け止め対応していきたいと思う」としました。

　その後の会見で高橋さんは遺族らの高齢化を指摘し、国の素早い対応を求めました。