AI技術のノウハウを伝え、地域の企業を支援する取り組みが広がっています。製品点検でAIを導入した宮城県亘理町の工場で報告会が行われました。
長靴などのゴム製品を手掛ける弘進ゴムは、宮城県とトヨタ自動車東日本の指導の下、AIの画像診断で製品を点検するシステムの開発を進め2月から運用を始めました。
坪谷歩香記者「今回開発されたシステムでは、長靴にインソールが入っていないとエラーが表示されます」
これまでインソールが入っているかどうかの確認は目視で行ってきましたが、このシステムではカメラが長靴を捉え、AIが判断することで入れ忘れを無くすことができます。
左右の長靴がそろっているかどうかもAIが判断するため、作業の効率化や業務の改善を図ることができます。
弘進ゴム西井英正社長「ミスが無くなってきているので、市場での不具合とかクレームとかも無くなるでしょうし、労働力の確保、代替にもなってくると思うので、AIの導入は非常に重要なことだと思っています」
トヨタ自動車東日本がものづくり企業にAI技術の活用を支援する取り組みは既に岩手県の企業で導入されていて、宮城県では初めてです。
報告会には宮城県も参加していて、今後、他の企業にもAI活用のノウハウを普及し、人材育成や競争力の向上につなげたい考えです。