ウクライナでの停戦を巡るアメリカとの協議を前に、ロシアのプーチン大統領は西部クルスク州を訪問しました。ウクライナ軍がこの地域を攻撃して以来、初の訪問で、強硬姿勢を見せ付けました。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、プーチン大統領がクルスクの司令部を訪問し、ゲラシモフ参謀総長らと会談したと明らかにしました。

 プーチン氏は軍服姿で会談に臨み「クルスクに陣取る敵を可能な限り短い時間で倒すことだ」と述べ、武力で勝利を収める考えを強調しました。

 一方、ロシアメディアは12日、ロシア軍がクルスク州のスジャに入ったと報じ、町の中心部で兵士らがロシア国旗を掲げる映像を公開しました。

 クルスク州ではロシア軍が領土奪還の攻勢を強めており、ゲラシモフ参謀総長はクルスク地域の86%が解放されたと主張しています。