EU(ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長はアメリカのトランプ政権に対し、工業製品の関税をゼロにすることを提案したと発表しました。

EU フォンデアライエン委員長 「我々は米国と交渉する用意がある。実際に工業製品の関税を互いにゼロにすることを(米国に)提案した。我々が他の多くの貿易相手国と成功してきたように」

 EUのフォンデアライエン委員長が7日に記者会見し、「関税はアメリカの消費者と企業に莫大なコストを課し、同時に世界経済に多大な影響を及ぼす」と指摘したうえで、自動車や家電を含む工業製品の関税を撤廃することをトランプ政権に提案したと明らかにしました。

 「我々は交渉による解決を望んでいる」と主張する一方で、「必要な場合の報復関税やその他の措置を準備している」とも表明しています。

 トランプ大統領の側近で実業家のイーロン・マスク氏は5日、イタリアの右派政党「同盟」のイベントにオンラインで参加し、アメリカとヨーロッパの関税について「ゼロになることが理想的だ」と述べていました。