宮城県石巻市の大川小学校は、市の震災遺構として整備されて初めての3月11日を迎えました。大川小学校では遺族や住民らが追悼の竹あかりを灯して祈りを捧げています。
柔らかく辺りを照らす灯籠の灯り。その数は、ここで犠牲となった児童と教職員84人と同じ84本。命の大切さを考えるきっかけにしてほしいという願いが込められています。
校舎の西側にある追悼の広場では、午後5時半ごろ、竹で作られた灯籠に明かりが灯されました。震災の記憶の風化を防ぎ、命を守るための教訓を未来につなごうと大川小で我が子を亡くした遺族が中心となり、初めて行われています。
大川竹あかり実行委員会の委員長、佐藤和隆さんにお話を伺います。佐藤さんは、津波で当時6年生だった息子の雄樹さんを亡くし、今は、語り部として学校防災の重要性を伝え続けています。