経営難が続く、宮城県白石市の公立刈田総合病院の民営化に向け、白石市が国に応募した支援事業が不採択となりました。
公立刈田総合病院は宮城県の白石市、蔵王町、七ヶ宿町で作る管理組合が運営してきましたが、経営難から年間20億円前後の赤字が続いています。
18日、県庁で国からの通知が病院側に手渡されました。
これを受け、白石市の山田裕一市長が県庁で記者会見を開き、総務省による支援事業は不採択となったと明らかにしました。
事業に採択されれば、病院の立て直しに向けた助言を受けたり、自治医科大の卒業生らで作る「地域医療振興協会」を指定管理者に指定するなど支援を受けられます。
しかし、刈田総合病院は大河原町にある県南中核病院との連携など、既に立て直しに向けた計画があることから不採択となったということです。
一方で、同時に応募していた自治体の経営に関してアドバイザーを派遣する総務省のマネジメント強化事業は採択されたということです。
山田裕一市長「この事業を最大限活用して2023年の4月1日の公設民営スタートに向けて、今後更に協議を進めて参りたい」