東北電力が4月からの値上げを国に申請している電気料金についてです。樋口康二郎社長は平均で3割以上の値上げについて「電力の安定供給のために必要」と改めて理解を求めました。
火力発電の燃料費高騰を背景に、東北電力は家庭向けの8割を占める規制料金について4月から平均で32.94%の値上げを国に申請しています。
樋口康二郎社長は22日の会見でその必要性を改めて強調しました。
東北電力樋口康二郎社長「様々な物価が高騰している中で今回電気料金の大幅な値上げをお願いするのは、これまでも何度も申し上げているように大変私としては心苦しい限りです。そういう中で、私どもとしてもしっかりと安定供給する上で料金値上げをさせていただくと」
一方で、先週開かれた公聴会では東北電力の値上げ申請に対し、反対や負担軽減を求める声が多く上がったほか、国の審査会でも東北電力への注文や批判が相次ぎました。
特に、値上げを知らせる広告などの費用として年間4億2300万円必要で、その分も値上げしたいと国に申請していることには審査会から強い批判が出ています。
樋口康二郎社長「お客様に対して丁寧な情報発信、説明が必要だと考えています。(広告などの費用は)しっかり精査しながら積み上げておりますので、丁寧に説明をしご理解をいただく努力をしてまいりたいと考えています」
国は、公聴会や審査会で出た意見も踏まえ、値上げの可否や幅について審査を進めています。