東日本大震災から12年を迎えるのを前に、宮城県石巻市では犠牲者の鎮魂を願う千羽鶴の制作が大詰めを迎えています。

 石巻市雄勝町では犠牲者の鎮魂を願う千羽鶴の制作を三回忌、七回忌に続いて今回の十三回忌でも行います。

 折り鶴は、住民が多く住む集団移転団地などから寄せられ、これまでで5万羽以上が集まりました。

 石巻市の雄勝公民館では3日、40人ほどの住民が集まった折り鶴をまとめるために糸を通す作業を行いました。

 住民「自分たちも親せきとか義理のお姉さんとかおんちゃんたち、いとこ、みんな亡くなってるから、やっぱり届けという思いでやってます」

 実行委員会龍澤寺山脇裕三住職「亡くなった人たちが心休まる。そういうことであれば良いなと思うんですね」

 千羽鶴は、3月11日午後1時半から雄勝体育館で営まれる13回忌の慰霊法要に奉納されます。