様々な分野で功績のあった人をたたえる春の褒章の受章者が発表され、宮城県からは14人が選ばれました。

 このうち、公共の事務に尽力した人に贈られる藍綬褒章を受けた宮城県気仙沼市の元民生・児童委員、畠山泰子さんです。

 25年にわたり、地区の高齢者の見守り活動などに当たりました。

 畠山泰子さん「驚いた感じで、ありがたいなと思っています」

 東日本大震災では、担当地区の約7割の住宅が津波で流されました。自身も家を失いながら、避難所や仮設住宅でのお世話に力を尽くしました。

 畠山泰子さん「自分で同じ目線で聞き取れるか、抱えられるかなと思ったんです。ありがとう。おかげさまでした。と言われることが、民生委員をやって一番良かったなと思う瞬間かな」

 長い間、1つの仕事に励んできた人に贈られる黄綬褒章を受けた宮城県多賀城市の不動産会社の代表、木川田明弘さんです。

 約45年間地域の住環境の整備に努め、震災の直後はガソリンが手に入らない中、自転車に乗って住宅を失った人への住まいの斡旋に奔走しました。

 城不動産商事木川田明弘代表「早く生活を展開してもらいたいという気持ちだけ、本当に。役に立てればという感じでしたね、その頃は」

 20年以上にわたって宮城県宅地建物取引業協会の理事も務め、後進の指導にも当たっています。

 城不動産商事木川田明弘代表「仕事は正直にということですね。できるうちは一生懸命、まだまだ現役で頑張りたいと思います」