宮城県で27人が亡くなった宮城県沖地震から6月12日で45年です。震災の経験と教訓を次の世代に伝えようと、仙台市は6月12日を市民防災の日としています。地震発生時に身の安全を守るシェイクアウト訓練や、倒壊した建物から住民を救助する訓練などが行われました。
1978年6月12日午後5時14分に発生した宮城県沖地震は、金華山沖を震源とするマグニチュード7.4の地震です。仙台市や石巻市などで震度5を観測し、宮城県で27人が亡くなりました。
訓練は、長町-利府線断層帯を震源とする最大震度6強の直下型地震が発生した想定で行われ、このうち仙台市青葉区の折立小学校では児童約300人が参加しました。
児童たちは訓練の緊急地震速報が鳴ると、机の下に潜って身の安全を確保し、教室からの避難経路などを確認しました。
防災アドバイザーによる講演会が行われ、倒れてくる危険があるものには近づかないなど、身を守る方法を学びました。
児童「もし学校で地震があれば、下級生などの手本や目標になれるような行動をしたいです」
仙台市では警察や消防、陸上自衛隊などと共に、4年ぶりとなる対面での連携実働訓練を行いました。
建物が倒壊し内部に取り残された住民を救助する訓練や、高層ビルに取り残された住民をはしご車を使って救助する訓練などが展開され、25の機関から200人が参加しました。
仙台市危機対策課庄子正宏課長「4年ぶりに全ての訓練を対面で実施することができ、参加団体の皆様との連携を確認することができました。災害時にもしっかり対応していきたい」
訓練には仙台市の町内会長など約100人の市民が見学に訪れていて、仙台市は各地区の防災体制に反映してほしいと呼び掛けていました。