宮城県女川町の離島、出島と本土を結んできた定期船が30日で運航を終了し、島民らが感謝と共に別れを惜しみました。

 30日午後3時半、最後の便が女川港を出港しました。

 利用者「2年間お世話になった出島なので、最後にお礼を込めて。もう感謝しかないですよね」

 船は2024年12月に開通した出島大橋をくぐり、出島港へ向かいました。

 大勢の島民が、大漁旗などを手に出迎えます。

 船会社の人たちが真っ先に向かったのは、ある島民の女性の所でした。

 出島で生まれ育った木村洋子さん(75)は、船で運ばれる荷物の窓口だった島の商店に嫁ぎ55年間、船を係留するためほぼ毎日出迎えてきました。

 木村洋子さん「島に来た人と私が一番最初に出会えるわけで、すごく元気をもらっていました。それが終わって無事やり終えたというかね、本当に感無量です」

 島民らは何度も手や旗を振って別れを惜しんでいました。

 もう1つの離島江島と本土を結ぶ航路は、今後も運航が続きます。