パイロットを養成する航空大学校で、新型コロナなどの影響で1年3カ月遅くなった卒業式が行われました。
15日、宮城県岩沼市の航空大学校仙台分校で卒業式を迎えたのは、2019年度に入学した約100人の学生のうち27人です。
航空大学校は年4回に分けて入学し、通常は2年で卒業します。15日に卒業した学生は、コロナウイルスや天候不良によりフライト訓練ができなかった期間があり、1年3カ月遅れての卒業となりました。
卒業生代表小川直弥さん「振り返れば私たちが航空大学校に入学したのは、3年前の3月。私たちの航空大学校生活は新型コロナウイルスと共に始まりました」
国内の航空会社のパイロットは、バブル期に大量採用した世代が2030年ごろに定年退職を迎えることから育成が急がれていて、航空大学校では2018年度から定員を36人増やしています。
卒業生「航空大学校で学んだことを生かして、安全な運航が実施できるパイロットになりたいと思っています」
卒業生27人のうち22人は、既に国内の航空会社でパイロットとして働くことが決まっているということです。