あらゆる産業で人手不足が社会課題となる中、宮城県松島町にIT化を進める旅館があります。事務作業の負担を減らし、接客などサービスの付加価値を上げる考えです。
松島町にある創業77年の老舗温泉旅館、小松館好風亭)では2022年の冬から館内のIT化を進めています。
7月に当日の客室の稼働状況や顧客データなどを一元的に管理できる大型のモニターを事務所に設置したところ、事務作業の時間が減り人手を接客に回すことができています。
小松館好風亭小松篤司社長「当日のお客様の情報を記入するホワイトボードなんですけれども、以前は手書きで作成してましてだいたい30分かかっていたんです。大型のモニターにすることによってほとんど時間がかからなくなりました」
大型モニターと連動したスマートフォンとインカムを使い、接客担当者はフロントに居続けることなく館内どこでも最新の情報を確認することができるようになりました。
松島は11月にかけて繁忙期が続きます。こちらの旅館ではIT化を更に進めより接客サービスを手厚くすることで、顧客満足度や売り上げの向上を目指したいとしています。
小松館好風亭小松篤司社長「たくさんのお客様にいらっしゃっていただいて、より一層お客様には密なサービスをして喜んでいただけるように努力していきたいと思っています」