宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎について、佐藤仁町長は5日の町議会で保存を続ける方針を改めて説明し、方針決定は政治判断だと述べました。

 東日本大震災で被災した南三陸町の旧防災対策庁舎をめぐり佐藤町長は1日、震災遺構としての保存に向けて7月に県有施設から町有施設に戻す方針を発表しています。

 5日の町議会では、保存の方針を決定した経緯について質問がありました。

 後藤伸太郎議員「解体を希望する人たちも当然そうなのですが、保存してほしいと思っていた人たちの心もざわつかせた突然の発表だったのではないか。町長が1人で考えたことなのか」

 これに対し佐藤町長は次のように述べました。

 佐藤仁町長「自分が在任中にこの問題についてしっかりけりをつけたいという思いが強かった。首長として判断させていただいた。まさしく政治判断」

 町は7月の町有化に向けて、宮城県との協定の見直しを進める方針です。