仙台市水道局は、AIで水道管の劣化を予測する取り組みの報告会を行いました。

 仙台市と丸紅が2023年6月から始めた取り組みは水道管の使用年数や材質、流水量などの膨大な情報をAIで分析し、従来に比べ5倍程度漏水事故を回避できるとされています。

 報告会では、これまで水道管は耐用年数などを基にして交換していましたが、AIの分析で計画的に交換することで、寿命を伸ばせることなどが説明されました。

 人口減少に伴い水道管の直径を小さくして流水量を減らすことで、年間の事業費を13%削減できることなども報告されました。

 仙台市水道局資産管理戦略室牧野祐介技師「将来への負担を残さないような、適切な資産管理を進めていけるように取り組んでまいりたいと考えている」

 水道管の維持管理の効率化をめぐっては、宮城県11の市と町が福島県の相馬地方広域水道企業団と共同で人工衛星による漏水調査を実施する計画で、県が事務局となって19日に締結式が開かれる予定です。