震災の津波で被災した宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎を7月から町が所有のうえ保存していくに当たり、庁舎の活用方法について町と町民が意見交換会が行われています。

 南三陸町役場で午後6時から始まった意見交換会には、多くの町民が参加しています。

 津波で町の職員33人を含む43人が犠牲になった旧防災対策庁舎をめぐっては、3月に佐藤仁町長が県から町の所有に戻す方針を示し、7月から震災遺構として保存するとしています。

 震災後、解体か保存かで意見が分かれた旧防災対策庁舎は、これまで多くの人に震災の記憶と教訓を伝えてきました。

 町民「教訓をずっと後世に伝えることは、すごく大切なことなので」

 24日は、震災の伝承や防災教育などに庁舎をどう活用していくか、町と町民の間で意見が交わされる見込みです。