中国でスクールバスのバス停にいた日本人親子が襲われた事件で、男を阻止しようとして刺された中国人女性が依然、重体であることが分かりました。

 中国東部の蘇州市で24日、スクールバスを出迎えた日本人親子と、バス会社のガイド役の中国人女性が、刃物を持った男に襲われました。

 上海の日本総領事館によりますと、中国人女性はバスに乗り込む男を阻止しようとして刺されました。

 女性は病院の集中治療室に入っていて、事件から3日経った27日も重体だということです。

 一方、日本人親子は命に別状はなく、1人はすでに退院したということです。

 事件翌日の25日には、赤松秀一総領事が蘇州市長と面会し、警備の強化などを要請しました。

 地元政府はバス停に複数の警備員を配置したほか、車内には防護装備を身に着けた警備員を同乗させ、安全確保の徹底を始めたということです。