日本の先端技術の情報が流出するのを防ぐため、埼玉県警は地元企業と共に情報流出の対処訓練を実施しました。

 埼玉県上里町で半導体製造装置の部品などを扱う会社で、技術情報に関する大量のデータが流出したという想定で警察と従業員らによる対処訓練が行われました。

 従業員らは被害の拡大を防ぐためすぐにLANケーブルを抜くことや、証拠を保全するためにサーバーの電源は落とさないでおくことなどを確認しました。

 訓練に参加した「株式会社ウラノ」の小林正伸社長は「中小企業にとって技術情報の流出は命取りになる。消防訓練と同じように情報流出の訓練も毎年やるべきと認識した」としています。

 警察は「情報流出の恐れがあれば迷わず警察に通報してほしい」と呼び掛けています。