自動車の量産に必要な型式指定の認証における不正が見つかった問題で国土交通省は4日、トヨタ自動車に立ち入り検査に入りました。宮城県大衡村にあるトヨタの工場では3車種の生産が停止されています。

 国交省は4日、愛知県豊田市にあるトヨタ自動車の本社に立ち入り検査に入りました。 資料やサーバーなどのデータを確認するとともに、対象車種が実際に国の基準に適合しているかなど詳しい事実関係を確認するとしています。

 トヨタ自動車など自動車メーカー5社が、自動車の大量生産に必要な型式指定の認証試験で虚偽データの提出や試験車両の不正加工などを行っていました。

 このうちトヨタ自動車では、2014年から2024年4月末までに生産された7車種、合計170万台で不正があったと確認されカローラフィールダー、カローラアクシオ、ヤリスクロスの3車種の出荷を停止しました。

 大衡村にあるトヨタ自動車東日本の宮城大衡工場でも対象の3車種を生産していて、問題の発表を受け3日から生産と出荷を停止する対応を取っています。

 トヨタ自動車東日本によりますと、問題発表前の先週末に生産工程に入った車両については最後まで完成させるものの、6月いっぱいは生産と出荷を停止するということです。

 今回の不正行為については、静岡県にある研究開発部門の東富士総合センターが関わっており、生産部門の宮城大衡工場は不正とは無関係だとしています。