宮城県大郷町が計画しているスポーツパーク構想について、7日の町議会で関連の予算案が認められず計画が頓挫する可能性が出てきました。

 大郷町のスポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した大郷町粕川地区に、サッカー場12面などを整備する計画で、運営は京都市の企業スポーツXが担います。 町は5月31日にスポーツXと立地協定を締結し、町議会に土地の購入費などを盛り込んだ予算案を提出していました。

 ところが、7日の町議会で議員から町側の説明が不足しているなどと批判の声が相次ぎました。

 町議「(重要な資料が)7日に配布されたんですよ。どうやって精査するのこの時間で。精査しろってそんなことあるわけないでしょ」

 結局、議長を除いた11人の議員のうち7人が反対し、関連の予算案は認められませんでした。

 田中学大郷町長「町民にとっても町にとっても大変残念で、スポーツパーク構想に代わるものは今の段階では見当たらない」

 予算案が町議会を通過しなかったことで、町では計画が頓挫する可能性があるとしています。