仙台市でライドシェアがスタートし、タクシー会社には海外のように異業種が業界に参入する全面解禁を阻止したい思惑と、運転手の人材確保につなげたいという狙いがあるようです。

 国内で始まったライドシェアは、運行できる時間帯と台数が地域によって異なります。

 仙台市でタクシーが不足とされたのは金曜の午後4時台から7時台までに50台、土曜の午前0時台から3時台までの30台です。

 国土交通省はこの半数の台数をライドシェアに割り当てましたが、仙台市は大阪市や福岡市などほかの地域と比べても、不足とされた台数は少なく、時間帯も週末の一部に限られています。

 仙台市宮城野区の仙台中央タクシーでは、ライドシェアに参入した7社に割り当てられた21台のうち最も多い9台を運行しています。

 政府がライドシェアの全面解禁に向けた議論を進める中、異業種の参入を防ぐ意味でライドシェア参入を決めたといいます。

 清川晋常務「ライドシェアは必要ない、やりたくないというスタンスでいると、全面解禁というかタクシー事業者さんがやらないなら違う事業者さんにやってもらいますよと、どうしてもなってしまう」

 一方で、コロナ禍により運転手の離職が相次ぎ人手不足も続いています。ライドシェアが運転手の確保につながるメリットもあると感じています。

 清川晋常務「(運転手が)面白いなとか、楽しいなとか思ってくれたら、もうちょっと長く働きたいと思ってもらってですね。じゃあ2種免許取ってみようかなという方が増える可能性は十分ある」