20年ぶりとなる新紙幣が、7月3日に発行されます。自動販売機や券売機の更新作業が急ピッチで進められています。
東北地方を中心に自動販売機を設置し運営している仙台市宮城野区のサン・ベンディング東北では新紙幣の発行を控え、対応する専用の部品に取り換える作業が急ピッチで進められています。
約3万3000台の自動販売機を管理していますが、交換作業を終えたのは約4割です。
社内で講習会を開催して、より多くの従業員が作業できるよう体制を強化することで年内には作業を終えたいとしています。
サン・ベンディング東北伊藤寿行部長「投資ではなく完全に費用という形なりますので、正直企業としては痛く支出が厳しいです。企業としては役割を担っておりますので、しっかり対応に向けて進めていきたい」
新紙幣への対応は、飲食店でも進められています。
小笠原侑希記者「自家製の生そばとこだわりのだしが人気のそば店ですが、お客さんが注文の際に使うのが券売機です」
仙台市を中心に宮城県で8店舗を構える、そばの神田です。
客の注文に使われている券売機も更新が必要になりました。
28日に確保していた専用の部品の交換作業が行わ、れ新紙幣の発行には間に合わせることができました。
まだ対応していない店舗でも、今後作業を進めることにしています。
かんだ商事小笠原雅子さん「紙幣が用意できていないお客様は両替で対応しなくてはいけない。両替してくださるのはお客様なので、負担を少しでも減らしたいということはありました」
券売機を販売している仙台市泉区のパルサーでは、全国からの依頼で作業に追われ人手が不足しているため、部品を郵送してそれぞれの店で交換してもらう対応を依頼しています。
パルサー阿部章社長「6月から問い合わせが急増して現場もてんてこ舞いしながら日々動いている最中ですね」
更新の依頼はひっきりなしに寄せられていて、この状況はまだしばらく続くとみられています。
パルサー阿部章社長「だいたいうちの全体数どれくらいパーセンテージが終わっているかって、本当にまだ1割から2割くらいしか対応できてなくてですね。年内とか年度内までこの忙しさが続くのでないかというのは予想しています」