日経平均株価は初めて4万2000円を超え、5営業日連続で取引時間中の最高値を更新しました。

 (経済部・島田龍二記者報告)  日経平均株価は取引開始直後から大きく値を上げて始まりました。11日午前は10日より347円高い4万2179円で取引を終えています。

 東京株式市場では、午前9時の取引開始と同時に10日より500円以上高い4万2343円をつけ、取引時間中の史上最高値を更新しました。

 値上がりの要因の1つは今月末に予定されている大手製造業などの決算です。為替が当初の想定より円安に触れたため、市場予想を上回る業績への期待感があります。

 しかし、それ以上に大きいのがアメリカの影響です。

 FRBパウエル議長の発言を受け、アメリカで早期に利下げされるとの見方が強まり、ハイテク株を中心に広く買われた流れを引き継ぎました。

 ただ、ある市場関係者は、目立った判断材料がないなかで流れに乗り遅れないように株を買い進める、いわゆる「買いが買いを呼ぶ」現象も起きていると指摘していて、短期的な過熱感を警戒する声も上がっています。