ウクライナへの侵攻が長期化するなか、ロシアで兵士不足が深刻化しているとみられています。

 西部タタールスタン共和国は、家族や知人を契約兵士にリクルートすれば、紹介料が支払われるキャンペーンを始めました。

 家族や友人に国防省との契約を説得できれば、10万ルーブル(およそ18万円)の紹介料が支払われます。

 キャンペーン開始当初の6月、紹介料は5万ルーブルでした。

 各自治体は、志願兵への報酬も増やしています。

 契約時の一時金は平均して2年間で80倍に増えました。

 レニングラード州は今月9日、契約時の一時金を130万ルーブル(およそ230万円)まで増額しました。

 カフカス地方のカラチャイ・チェルケス共和国は6月に150万ルーブル(およそ270万円)まで増やしました。

 この地域の平均月収は3万3000ルーブル(およそ6万円)です。

 ロシア軍は負傷兵も前線に戻しているようです。

 手足を失ったり、内臓に深刻な損傷を受けても治療途中で戦地に戻されるケースが絶えず報じられています。

 独立系メディアはNATO高官の話として、ロシア軍は兵士不足に直面しているため、プーチン大統領が前線の状況を変えようとするならば、大規模な動員を発表する可能性があると指摘しています。