観光名所「吹割の滝」で観光客ら22人が取り残されました。

 激しい雨は人気の観光地を襲いました。

 群馬県沼田市の吹割の滝。消防などによりますと、増水で遊歩道がふさがり、子ども2人を含む22人が一時、取り残されました。

 取り残された警備員は、あっという間に増水したと話します。

取り残された警備員 「15日午前9時から勤務にあたったが、その時は水が多いなという感じで」 「(Q.その後は?)だんだん滝から水が岩場まで来て、急に増えて、急激に増水して戻ることもどこにも行けない状況になって取り残されてしまった感じです。パニックです。本当にパニック」

 吹割の滝は高さ7メートル、幅30メートル余りにも及ぶ豪快な滝で知られ、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。

 沼田市によりますと、取り残されたのは吹割の滝の近くの遊歩道です。吹割の滝へは入り口から徒歩で5分ほど遊歩道を歩いていきます。

取り残された警備員 「(Q.取り残された時間はどれくらい?)時計を見る時間がなかったから分からないが、1時間くらい。長く感じた」 「(Q.救助が来るまでどのように過ごしたか?)皆さん声を掛け合ったりとか、足場が滑ったので気を付けて下さいとか」

 雨が降りしきり、足場が悪いなかで救助を待ったといいます。

取り残された警備員 「警察の方とレスキューの方が何人か来ていただいて、救助を待った。やっぱり戻ることも、どこに行くこともできないので、崖からはしごを落としてもらって、そこから皆さんで上がっていった」

 幸い1時間ほどで全員が救助され、けが人はいませんでした。

 吹割の滝がある沼田市には当時、大雨注意報が出ていて、15日に沼田市の北側の群馬県片品村では、1時間に20ミリと今年一番の強い雨を観測していました。