東北電力は、女川原発2号機の再稼働について予定していた9月ごろから11月ごろに延期すると発表しました。再稼働時期の延期は3回目です。
東北電力青木宏昭原子力部長「9月の再稼働を目指していたところ、2カ月の遅れを余儀なくされたというところに関しまして、私どもとしても重く受け止めているところでございます」
東北電力は、女川原発2号機について5月に安全対策工事を完了し9月ごろの再稼働を目指していました。
再稼働には原子炉に燃料を入れる燃料装荷の前に行う訓練が必要ですが、敷地内の仮設倉庫の撤去に時間がかかっていることから訓練の実施は8月にずれ込むため、再稼働の工程を見直したということです。
これにより燃料装荷は9月ごろ、再稼働は11月ごろとこれまでの予定から2カ月ほど延期されます。
東北電力青木宏昭原子力部長「仮設のものについてきちんと評価しなきゃいけないというところまで、正直に言うと考えが至っていなかったというところ。1つ1つ確実にきちんとこなしていきながら、再稼働を目指していきたい。あくまで安全最優先で進めていきたいと」
女川原発2号機の再稼働時期の延期は3回目です。
須田善明町長「今後も何かしらの事象、対応すべきものが出てくる可能性はまだまだあるだろうと考えています。そこについては1つ1つしっかりつぶして臨んでほしいと考えています」
村井宮城県知事は「作業上の安全を確保し、厳格かつ慎重に進め、その進捗については立地自治体や県民に丁寧に説明していただきたい」とコメントしています。
東北電力は、今回の再稼働延期による電気料金の値上げについては考えていないということです。