開幕まで1週間を切ったパリ・オリンピックを前に、公式グッズなどを扱う中国の街が活況を呈しています。

 浙江省・義烏市のメーカーでは、公式リストバンドの生産に追われ、すでに注文を受けた100万個を出荷しました。

 この街にはスポーツ用品や日用雑貨を輸出する世界最大級の卸売市場があり、オリンピックが迫るにつれ注文も増え、活気を帯びています。

リストバンドメーカー 林道来社長 「(出荷できて)非常にうれしいです。私たちの工場で作った製品を、パリの街中で多くの人につけてもらえるなんて光栄です」

 他にも、市内には卓球の公式ボールを取引する店もあります。

 地元メディアからの取材も相次いでいるといい、店長は「オリンピックを通じて、中国の製造業は世界に羽ばたきます」と笑顔を見せました。

スポーツ用品店 店長 「(五輪は)世界最大のイベントなので、夜はいつもテレビを囲んで応援します。普段はあまりテレビを見ませんがオリンピックは見ます」

 一方、先ほどのリストバンドの会社は、その先に控えている別のイベントのグッズも作っていました。

 アメリカ大統領選挙のトランプ候補のリストバンドです。

林道来社長 「トランプ氏のグッズの売り上げは前よりも良いです。何回か立候補していますが今年は一番良かった。(銃撃事件の影響は)絶対にあると思います。トランプ氏の話題性が高まり、アメリカ人の需要も増え売り上げはきっと(上がる)」

 中国では、地元業者が作ったトランプ氏のTシャツなど数多くの大統領選グッズがネット上などで取り引きされています。