清水建設が仙台市内で手掛けたマンションに、耐震対策の不備が見つかった問題についてです。
仙台市は、自分が住んでいるマンションの耐震性に不安を感じている市民などから相談があれば、丁寧に応じたいとの考えを示しました。
この問題は、清水建設が20年以上前に仙台市内に完成させたマンションで、地震の揺れから建物を守る「構造スリット」が、抽出調査したうちの約1割にしか入っていなかったものです。
この問題について19日に開かれた仙台市議会の常任委員会で、市議から「マンションの耐震性に問題があるなんて考えないで購入している人がほとんど。今回の報道を受け市民に不安が広がっている。安全性を調査してほしいという要望があったら市は支援すべきと思うがどうか」と質問が出されました。
これに対し、仙台市の担当者は「問題が生じていないマンションについて、工事施工者に調査を求めるのは難しいが、不安をお持ちの市民などから相談があったら、建築の専門団体の協力を頂きながら、丁寧に相談に応じていきたい」と答えました。
また仙台市によりますと、問題発覚後に清水建設にヒアリングを行った結果、清水建設は、分譲した仙台市内にある28棟のマンションについて、同様の問題はないと回答したということです。