日本製鉄は中国の鉄鋼メーカーである「宝山鋼鉄」との20年にわたる合弁事業を解消すると発表しました。

 日本製鉄と宝山鋼鉄は2004年に自動車向けの鋼板の製造や販売に関する合弁会社である「宝鋼日鉄自動車鋼板」を設立しています。

 日本製鉄によりますと、宝山鋼鉄との契約期間が今年8月29日に期限を迎えることから、契約の満了をもって合弁を解消することで合意したということです。

 具体的には日本製鉄が保有する合弁会社の株式すべてを宝山鋼鉄に売却します。売却額は約370億円です。

 解消の理由について日本製鉄は「中国での日本メーカーの車の生産を支えるという当初の目的を果たしたため」だとしています。