東京電力福島第一原発の処理水放出による損害賠償について、宮城県は2024年度初めての説明会を石巻市で開催しました。

 説明会には地元の水産関係者などが参加し、東京電力の担当者が賠償の手続きについて説明しました。

 福島第一原発の処理水の海洋放出は、2023年8月以降7回にわたって行われ約5万4700トンが放出されました。

 東京電力によりますと、放出による風評被害などをめぐって17日までに約530件の賠償請求があり、このうち約150件に対し計240億円が支払われたということです。

被害の大半が、中国や香港の禁輸措置によるものだということです。

 石巻市の水産加工会社「4月に請求書を出させてもらいましたが、3カ月経った今も進展は全くありません。いつ頃賠償されるのかに関しては全く先が無い状態です」

 説明会は、8月も気仙沼市と仙台市で開催されます。