製造業や介護分野などで、深刻な人手不足が続いています。インドネシアの人材に活躍してもらおうと、受け入れる上での工夫などを紹介するフォーラムが開かれました。

 深刻な人手不足の解消につなげようと、仙台市青葉区で宮城県インドネシア人材フォーラムが開かれました。

 県とインドネシアが7月に結んだ人材受け入れの覚書に基づいて開催され、受け入れに関心を持つ製造業や水産業、介護分野の担当者ら約100人が参加しました。

 フォーラムでは村井知事のあいさつに続き、インドネシア政府の担当者や現地の送り出し機関が、受け入れの流れなどを説明しました。

 既にインドネシアの人材を受け入れている宮城県気仙沼市の建設会社の代表は、受け入れる際の相手国の宗教や文化に応じた工夫を紹介しました。

 菅原工業菅原渉代表「今後、選ばれる国・日本であり、選ばれる街・気仙沼市でありたいなという思いで、こちらのインドネシア料理店とムショラ(祈祷所)をつくり、地域の一員、地元の市民の一員として迎え入れる体制はつくっていきたい」

 医療福祉グループの採用担当者「国を知ることから始めてその中で知識など、今の現状を把握していきながら今後につなげていきたいなと」

 製造業の総務担当者「(中国も)給料が上がってきて日本の円安もあって、魅力が段々無くなってきている。日本の労働者ましてや中国の技能実習生も受け入れが厳しくなっていくと、そういうところ(インドネシア)を探していかないと駄目かなと」

 宮城県で働く外国人のうち、インドネシア国籍はベトナム、ネパール、中国に続き4番目で、県は更に増やす考えです。

 村井知事「この先、数年はインドネシア一本に絞って攻めていきたいと思っています」