小林製薬の「紅麹」サプリで死亡を疑う相談が相次いでいる問題で、厚生労働省は8月中旬までに大部分の調査を終わらせるように取り組む考えを示しました。

 厚労省によりますと、小林製薬にはこれまでに紅麹サプリの摂取後に死亡が疑われる相談が279件寄せられています。

 現在、厚労省は小林製薬とは別に自治体と連携して因果関係の調査を進めています。

 武見厚労大臣は今月23日、こうした調査の大部分を8月中旬までには終わらせるように取り組む考えを示しました。

 一方、小林製薬が公表した外部の弁護士による調査報告書では、紅麹を培養するタンクのふたの内側に青カビが付着していたことを現場の担当者は認識していたことが明らかになりました。

 また、1月中旬には医師から健康被害を疑う最初の報告があったにもかかわらず、公表が3月下旬になったことについて「遅くとも2月上旬には健康被害の状況の公表や製品回収に力点を置く姿勢が求められた」と指摘されています。