新型コロナの感染拡大が懸念される中、宮城県の福祉施設でも警戒が強まっています。
東松島市の高齢者施設やもと赤井の里は、高齢者が入所する特別養護老人ホームのほか高齢者が通うデイサービス、高齢者の自宅を訪ねる訪問介護などのサービスを提供しています。
約80人の職員が働いていますが、6月末からコロナの感染が目立つようになってきました。
施設では現状を人手不足の入口にいるとの認識で、感染の拡大に警戒を強め施設内の消毒や換気を徹底しています。夏場に向けて熱中症の警戒もしないといけないため、大型のエアコンを2台増やしました。
土井孝博施設長「従来のエアコンだけだと、換気をしてしまうと暑い状況だった。思い切ってエアコンを増設して、換気をしながら冷やして冬場は換気をしながら温めてということで」
コロナが5類に移行しても、電気代や衛生用品の高騰など介護現場を取り巻く環境は厳しさを増しています。コロナ関係の宮城県の補助も4月に打ち切りになったといいます。
土井孝博施設長「補助が終わって初めてのコロナの波が来ている。自助努力のなかで、衛生用品をしっかり準備して感染対策に努めていかないといけない。費用面もこれから負担になると心配している」