防衛省は東京・小笠原諸島の南鳥島に国内に初めて長距離ミサイルの射撃場を整備する計画を明らかにしました。敵基地攻撃能力を担うミサイルの運用整備の一環となります。

 防衛省によりますと、計画されているのは陸上自衛隊の「12式地対艦ミサイル」の発射訓練場で、2026年度以降の運用開始を目指します。

 長距離ミサイルの射撃訓練はこれまでアメリカやオーストラリアで行っていて、森下陸上幕僚長は「国内で訓練機会を安定的に確保することで練度の維持・向上につながる」と話しました。

 人の住む島の方向へ発射しないことや、海上の船舶の位置を常時確認するなど「安全には万全を期す」としています。

 「12式地対艦ミサイル」は敵基地を攻撃する反撃能力として使われる予定で、射程距離を伸ばす計画が進んでいます。