アメリカのバイデン大統領は、訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区の停戦などを巡る交渉について協議しました。

 バイデン大統領はネタニヤフ首相との会談の冒頭で「話し合うことが多くある」と述べ、ガザ地区での停戦や人質解放を巡る交渉妥結へ圧力を強めました。

 ネタニヤフ氏はバイデン氏のこれまでのイスラエル支援に感謝の意を表明しています。

 両首脳は会談後に、ハマスの人質となっているアメリカ人の家族と面会したということです。

 ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は、停戦交渉にはまだいくつかの溝があるとしながらも妥結に向けて「かつてないほど近付いている」との見方を示しました。

 また、バイデン氏が再選を断念したことが今後の交渉に「影響を及ぼすことはない」と強調しています。

 こうしたなか、ホワイトハウス周辺ではイスラエルへの抗議活動が行われ、手を赤く塗ったデモの参加者たちがアメリカによるイスラエル支援の停止や即時停戦を訴えました。

 ネタニヤフ氏は、バイデン氏に続いてハリス副大統領とも会談したほか、26日には南部フロリダ州でトランプ前大統領との会談も予定しています。