イスラエルのネタニヤフ首相はアメリカのバイデン大統領との会談を前に「ガザ地区で拘束された人質の解放などについて話し合う予定だ」との考えを示しました。

 ロイター通信によりますと、ネタニヤフ首相は22日、ワシントンに向かう前に記者団の取材に応じ、「イスラエルのために尽くしてくれたことに感謝する」と再選を諦めたバイデン大統領について語りました。

 さらに「誰が大統領になってもイスラエルはアメリカの中東における最強の同盟国だ」との認識を示しました。

 そのうえで、23日の会談では「ガザ地区で拘束された人質の解放やハマス打倒などの問題も話し合う予定だ」と述べています。

 ネタニヤフ首相がアメリカを訪れるのはイスラム組織「ハマス」との衝突が始まって以降、初めてですが、停戦を強く求めていたバイデン大統領の選挙戦からの撤退で影響が出ないか懸念されます。

 一方、ガザ地区ではイスラエル軍が「人道地区」に指定した一部の住民に対して退避を要求しました。

 「テロリストから多数の攻撃があった」としていて、イスラエル軍が攻撃を激化させるとみられます。