連日の高温の影響を受け、野菜の生育に異変が起きています。
いたがき朝市店青果マネージャー森俊之さん「全部ですよ、全部。全部の作物に必ず影響するんですね」
ニンジンやジャガイモの価格は例年の1.5倍ほどと高止まりが続いていいます。
背景には、土の中の温度が上昇し製品にならない野菜が増えてきていることなどが挙げられます。
夏野菜のカボチャも高温の影響で花が咲かなかったり枝枯れしたりしたため収量が減り、値段は100円から150円ほど上がっているということです。
暑さの影響は枝豆にも暑さの影響で収穫のピークが例年よりも2週間ほど早く始まったことで現在、収穫の谷間となっています。
いたがき朝市店青果マネージャー森俊之さん「先々週あたりが厳しくて、ようやく少しずつ出せる状況になっている。谷間が来たよね。今回の谷間は私は経験していない」
猛暑に備え、農家の中には暑さに強い品種を新たに栽培するなど高温対策をする動きもみられます。
久保泰宏さん「頭が大きくて急に曲がる。典型的な高温障害ですよね」
宮城県登米市米山町で野菜を栽培している久保泰宏さん、2023年はハウス栽培のキュウリに高温障害が出ました。
久保泰宏さん「2023年は2割、3割ぐらいは初期の段階で規格外が出ましたね。B級品、C級品が多かったのでその分若干収入減になったのはありますよね」
年間約70トンのキュウリを出荷する久保さんは、暑さに強い品種の栽培に踏み切りました。
この品種は日差しに強く、水分の管理を正しく行えば豊作が期待できます。
更に気温が高い日が続いても根が酸素を取り込めるように、土に酸素供給剤を混ぜ込みました。
これまでのところ高温障害はほとんで出ていませんが、今後の状況次第では2025年以降収穫期を遅らせることも検討しています。
久保泰宏さん「1カ月遅れた作型にして良いA級品を出荷した方が、体も楽だしキュウリもA級品率が高くなるので収入も増になるのかな」