フランスの高速鉄道TGVの3カ所で起きた放火事件は、いずれも分岐点が狙われていて、影響の拡大を狙った計画的な犯行とみられます。

 パリオリンピック開会式当日の26日、フランスの高速鉄道TGVの3路線の合わせて3カ所で、線路脇のケーブルなどが切断されたうえ、放火される事件があり、多くの列車が運休しました。

 狙われた3カ所は、いずれも他の路線につながる分岐点で、1度の放火で影響がより広範囲に及ぶよう事前に計画した疑いがあります。

 26日午後から、一部の列車が動き出していますが、運休や遅延も続いていて、完全な復旧のめどは立っていません。

 パリの検察当局は「組織的犯罪グループの危険な手段による損害」などの疑いで捜査を始めています。