秋田・山形に甚大な被害をもたらした記録的な大雨。週明けにかけ、警報級の大雨が続く見込みで、さらなる警戒が必要です。(7月27日OA「サタデーステーション」)

被災地では、27日も雨が強まりました。

報告・仁科健吾アナウンサー(27日岩手・戸沢村) 「きのうまで孤立状態が続いていた戸沢村蔵岡地区に来ています」

村は泥に覆われていました。記録的な大雨で最上川が氾濫し、多くの住宅が孤立状態となった山形県戸沢村。サタデーステーションは27日、前日まで閉ざされていた地域に入りました。

報告・仁科健吾アナウンサー 「工事現場のプレハブでしょうか、水に流されて室外機の上にのっかるようなかたちになっています。農産物も泥にまみれてしまっています」

一時、およそ40人の住民が取り残されたといいます。27日まで家から出られなかったという男性に話を聞くことが出来ました。

自宅で“孤立”していた男性 「(Q.水はどれくらいまできた?)2階の途中まで、部屋もべちゃべちゃで」

2階の部屋を見せてもらうと。

自宅で“孤立”していた男性 「水が入ったので、浮いちゃって倒れたと思う」

冷蔵庫などありとあらゆるものが倒れ、床には泥まみれになった物が散乱していました。

自宅で“孤立”していた男性 「(Q.水はどのくらいの高さまで来た?)これだと思うんですけどね。4,5mくらい水が上がってきたのか。女房はこういう事態を全然知らないから」

男性は、妻と子供の3人家族。実は、妻と子どもは前日に救助されていました。男性が撮影した映像には、子どもが救出されるときの様子が映っています。この後、妻も救助されましたが男性は家に残りました。

自宅で“孤立”していた男性 「私は猫が5匹いるもんだから、1番上(3階)の部屋まで水があがってきてなかったから」

しかし、男性が撮影した写真では、水は2階と3階をつなぐ階段の中間にまで上がってきていました。

自宅で“孤立”していた男性 「だから途中まで下りてこられなくて。(Q.3階で一夜を?)はい」

男性は27日まで、電気がないなか3階の部屋に閉じ込められることになりました。

山形県や秋田県を襲った記録的な大雨で、これまでに1人の死亡、そして27日に新たに酒田市の86歳の女性の行方が分からなくなっていることが判明し、不明者は3人となりました。