群馬県伊勢崎市の68歳の男性が金融機関や警察官などを名乗る電話を受け、1億円以上をだまし取られたことが分かりました。

 警察によりますと、3月20日から5月13日の間、伊勢崎市の男性のもとに金融機関職員や大手製薬会社の従業員、警察官を装った電話が掛かってきました。

 「あなたに大手製薬会社の株購入の権利があります」「今回の株取引はインサイダー取引に該当します」「あなたの預金を全額、調べる必要がある」などと言われたということで、男性は11回にわたってインターネットの口座から合計1億93万7190円を振り込んだということです。

 男性は自分の預金のすべてを振り込みましたが、2カ月以上待っても連絡がなく、7月31日に男性が気付いて事件が発覚しました。

 警察は身に覚えのない株取引の話を受けた時は相手の要求に従うことなく、警察や家族に相談して下さいと呼び掛けています。