日経平均株価が2200円以上、急落したことについて、経済同友会の新浪代表幹事は投資家がリスク回避に動いたことなどによる「調整局面だ」との見方を示しました。

新浪代表幹事 「本質的に日本の今の経済の状況を見ると、企業の状況は足腰がしっかりしているんで、(株価は)調整局面だというふうにみるべき」

 新浪代表幹事は株価が大幅に下落した背景について「円安で上げていた部分の剥落」と、アメリカの景気の先行きへの懸念を挙げました。

 そのうえで「日本企業の足腰はしっかりしている」として、あくまで投資家が一度リスクを回避するために手じまいに動いた調整局面だとしました。

 一方、日本銀行が利上げを決めた先月31日から急速に円高が進んだ為替市場については、1ドル=149円の水準は「円高にはまだ遠い」としたうえで今後、円安で上昇していた輸入物価が落ち着くことなどによって「個人消費が戻ってくるかが重要」と強調しました。