仙台市泉区の70代女性が警察官や検事を装った男らから「携帯電話が悪用されている」などとうその電話を受け、現金約2300万円をだまし取られました。

 警察によりますと2023年9月、泉区の70代女性に警察官を装った男から「あなたの携帯電話が悪用されている」「あなたも容疑者の1人として捜査する」などと電話がありました。

 その数日後、検事を装った別の男から「あなたの口座には犯罪に関連するお金が入金されている可能性があり、凍結しなければならない。お金が引き出せなくなる前に、警察で管理している口座に一旦移したほうがいい」などとSNSで指示がありました。

 女性は指示に従いインターネット銀行の口座を開設し、指定された3つの銀行口座に4回にわたって現金約2300万円を振り込んだということです。

 女性が返金を求めても「まだ捜査が終わっていない」と言われ返金されず、徐々に連絡が取れなくなったため、警察に連絡し被害に気付いたということです。

 警察は特殊詐欺事件として捜査するとともに「警察や検察がSNSで捜査関係者とやりとりすることははない」として注意を呼び掛けています。