イギリス各地で極右主義の支持者らの暴動が拡大するなか、ソーシャルメディア「X」のオーナー、イーロン・マスク氏が「内戦は避けられない」と投稿し、イギリス政府が非難しています。

 イーロン・マスク氏は4日、イギリスで起きた移民排斥などを掲げる暴動の投稿に反応するかたちで「内戦は避けられない」とコメントしました。

 これに対して首相官邸の報道官は、「あのようなコメントを正当化することはできない」と非難しました。

 また、「ソーシャルメディア企業は誤解を招くような扇動的な表現に対抗するために、すべきことがある」と対策強化を求めました。

 暴動の発端となったのは、先月29日に北西部サウスポートで少女3人が刺殺された事件です。

 イギリス出身の容疑者の少年についてSNSなどで「ボートでイギリスに来たイスラム教徒」と嘘の情報が拡散し、反イスラムや移民排斥を訴えるデモが各地で起きています。

 スターマー首相は5日、「刑法はオンラインにも適用される」として、SNS上で暴動を扇動した場合でも厳しく取り締まる姿勢を示しました。