中東情勢の緊迫化を受け政府は5日夜、イランの首都テヘランへの渡航をやめるように求めるレベル3の危険情報「渡航中止勧告」を出しました。これにより、イラン全土がレベル3以上となります。

林官房長官 「きのう(5日)、レバノン全土の危険情報レベル4(「退避勧告」)に引き上げるとともに、イラン全土の危険情報をレベル3以上に引き上げるなど、累次にわたり注意喚起を行っております」

 中東情勢を巡っては、イスラム組織「ハマス」の最高指導者の殺害を受け、後ろ盾となるイランがイスラエルへの報復攻撃を行うと表明するなど緊張が高まっています。

 これを受けて政府は5日、イスラエルに隣接するレバノン全土に最も高いレベル4の「退避勧告」を出し、さらに、イラン全土の危険情報も「渡航中止勧告」以上に引き上げました。

 林長官は現地にいる日本人の保護について「高い緊張感を持って対応している」としたうえで、関係国とも連携しつつ「安全に万全を期す」と強調しました。