大統領選挙で対決する共和党と民主党の両陣営に対して、イランがハッキングを仕掛けた疑いがあり、捜査が進められているとアメリカメディアが報じました。

 トランプ前大統領の陣営は10日、「敵対的な外国勢力」によるハッキングで内部文書の一部が流出したと発表し、イラン政府による犯行だと非難を強めていました。

 これに関連してワシントン・ポストは12日、陣営のスタッフも過去に正規のメールを装って情報を盗み出す「フィッシングメール」を受け取っていたと報じました。

 これまでのところ、民主党陣営へのハッキングが成功した証拠は見つかっていないとしています。

 FBI=連邦捜査局は6月の時点で民主党と共和党の両陣営を標的にしたハッキングの背後にイラン政府の存在があるとみて捜査を始めたということです。

 大統領選まで3カ月を切るなか、サイバー攻撃を通じた選挙介入への懸念が高まり、捜査当局や両陣営が神経を尖らせています。