広島市で77人が犠牲になった土砂災害から20日で10年です。祈りの一日を迎えた被災地から報告です。

 (瀬賀凜太郎アナウンサー報告)  土石流などによる甚大な被害があった広島市安佐南区の八木地区に来ています。    災害があったとみられる、午前2時半ごろから祈りが捧げられました。

 2014年8月20日未明、広島市の北部で線状降水帯が発生し、1時間100ミリを超える猛烈な雨が降り166カ所で土石流などが確認されました。

 この地区で犠牲となった25人の名前が刻まれる慰霊碑には、家族を亡くした人や地元の人たちが訪れ、静かに手を合わせていました。

娘夫婦を亡くす 若松順二さん(61) 「(10年前から)基本的には変わらない。会いたいし、寂しいし、悔しいし、そういうのは変わらない」

 去年9月には、この安佐南区で豪雨災害の伝承館が開館しました。

 10年という月日が経った被災地は、次の災害をなくすための思いをつなぐ拠点となっています。