自民党は岸田総理大臣の後継を選ぶ総裁選挙を来月12日に告示し、27日投開票とする日程を決めました。

 (政治部・小池直子記者報告)  これまでで最長の15日間の選挙戦となるほか、お金のかからない選挙とすることも決めました。

 岸田総理は役員会で、「新生自民党を国民に示すものになる真剣勝負の議論を展開してもらいたい」と強調しました。

 解散総選挙を見据え、世論調査で人気の高い候補に注目が集まっています。

自民党 石破元幹事長 「(出馬表明は)早ければいいというものではありませんが、なるべく早い機会に」

 国会議員票を巡っては、党内の半分以上を占める中堅・若手議員の動向がカギとなります。

 石破氏は、今週中に表明する考えですが、党内からは「推薦人の確保ができても、議員への広がりにつながっていない」と課題を指摘する声が上がっています。

 一方で、「知名度の低さ」が課題の小林鷹之氏は19日、いち早く出馬を表明したものの、周辺は「地方議員の票を1カ月で集めるのは簡単ではない」と話しています。

 さらに各陣営からは「小泉さんが出ると地方票を一気に持っていかれる」と警戒する声が上がっています。

 派閥の締め付けがなく展開を予想することが難しいなかで、勝ち馬に乗りたい議員心理もあり、まずは様子見する議員が多いのが現状です。