25日も西日本や東日本で不安的な天気となり、各地に激しい雨をもたらしました。そうした不安もあるなか、開催されているのが東京・高円寺の阿波おどり。多くの見物客が訪れています。

■西日本・東日本で激しい雨

 今年、何度も見た冠水。

撮影者 「すごいやばいで、波打ってるで。これすごいね」

 音楽フェスの会場では、突然の雷雨に逃げ惑う人々の姿が…。

 山口県萩市では1時間に76.0ミリと今年一番の雨を観測しました。

 富山県や新潟県では各地で猛烈な雨となり、記録的短時間大雨情報が発表されています。

 いつ、どこで降るのか予測が付かないゲリラ雷雨。イベント関係者は頭を悩ませています。

■「高円寺阿波おどり」開催

 東京・高円寺。25日は“阿波おどりの日”です

踊り手 「きのうも終わりの8時ちょうどにゲリラ雷雨がきて。でも雨天中止ではないので、雨天決行なので」

 不安を抱えながらの会場づくり。住民に加え、踊り手も協力して一緒に行います。

 ところで、徳島県の伝統芸能である阿波踊りがなぜ高円寺の風物詩となったのでしょうか。始まりは1957年。当時を知る長老に話が聞けました。

高円寺阿波おどり振興協会 富澤武幸事務局長 「隣町の阿佐ケ谷で七夕まつりという大きな行事ができました。阿佐ケ谷に対抗する意味で何か大きなイベントをやろうと。お神輿(みこし)は高くて買えない。じゃ、どうしたらいいんだという時に『四国の徳島では阿波おどりという街中を踊る行事があるらしいよ』と」

 当初は「阿波おどり」と名乗るのも後ろめたく感じ、「ばか踊り」といったそうです。

高円寺阿波おどり振興協会 富澤武幸事務局長 「いつまでも自分たちがやっていることが、馬鹿だ馬鹿だというのも情けなくなってしまいまして、商店街の面々が本当の阿波踊りに出会いたくなりました」

 本場、徳島への“留学”など技術を高め、1963年「高円寺阿波おどり」となりました。

 午後4時に高円寺駅周辺が通行止めに。街の興奮は一気に高まります。